鎖に縛れたお姫様
「おい、美優、ついたぞ」
ハッ…と、われにかえる
「あ、ごめんなさい…」
車を降りてゆっくりと靴の踵を地面に下ろす。
背筋がピンとなる。
「ようこそ、稲葉様、星月様」
「会場はどこですか?」
昂はニコッと笑いながら聞く
「こちらです、どうぞ」
そう言われて案内された場所は、ものすごく広い会場だった。
何百人来てもまだ余裕がありそうなぐらい。
星が散りばめられたようなシャンデリアが、びっしり天井に張り巡らされてる。
も、ものすごいお金がかかってそう・・・!!
思わず目を見張る。
各界の著名な方々も大漁にいちゃってるし…