鎖に縛れたお姫様
こんなに傷つくのなら、
死にたい…
消えてしまいたい…
真っ暗な教室で窓を開ける
それが、眩しいぐらいに天気がいい。
これで死ねる…。
ガラッ
「美優っ!」
「おいっ!ブスっ、テメェなにしてんだよっ!!」
「美優ちゃん、自分が今何してるかわかってんのか?!」
「…お嬢さん、こっちに来て?」
振り向くと 今は秋だというのに汗だくで、
髪が乱れている。
最後の最後まで私を探しだしてくれて、ありがとう
そして…、
「さようなら」
皆の顔が一気にサァと青くなる
落ちたときにかすかに聞こえた
“死ぬな”…と。