鎖に縛れたお姫様
悪魔の裏は天使
―――――――3年前…
――パリーンッ
“ザワッ”
ガラスの鳴る方へ振り返る
そこには高級なブランドにワインが溢れていて顔が真っ赤でいかにも怒っている表情をした30代と、倒れているおかあさんがいた
“なにしてくれるんだっ!!”
“すみませんっ、貧血で…”
「お母さん、大丈夫?!」
俺はとっさにお母さんのところへ行きお母さんを立たせる
“大丈夫、ただの貧血だから…”
「ちょっと椅子に座ろ?」
“ええ、そうするわ…”
俺はお母さんを抱えながら移動する
“ちょっと待て…、貴様らリビングに来い”
怒りのあまりかフルフルと震えている