鎖に縛れたお姫様
「ふふ…、冗談よ」
彼女はそう言いながら扉を開ける
光りが漏れて美優が眩しい
「行ってきます」
彼女はそう言いながら扉を閉める
―――――シーーーーン
「…あ」
美優、制服 着てねぇ…
俺は美優を呼び戻そうと扉を開けたが
美優はいなかった
俺も学校行かねぇと…。
「なあ、昂、美優の様子おかしくないか?」
後ろから声が聞こえる
振り返ると…
「おお、優花さん?それはどう言うことかな?」
俺はニヤニヤしながら言う
「黙れ、…お前も薄々気づいてるだろ?」
「ああ」
「確かではないけど、“記憶が失ってない”つぅーことはな…」