鎖に縛れたお姫様
歩いていると 柄の悪そうな男達が
通るたび優雅に頭を下げたりしている。
「美優、今から親父に会いに行くから
心の準備をしといてくれ…」
優雅のお父さん?
そうして約5分歩いた所で優雅はとまった
「美優…」
優雅は振り向いて
心配そうにこっちを見る
「私は大丈夫だよ?」
そう言ってニコッと笑った
――コンコンコン
「誰だ…」
ドアの奥から低い声が聞こえ、
その低い声は身体が凍るほどだ。
一瞬、私は怖いと思ってしまった…