鎖に縛れたお姫様








歩いていると 柄の悪そうな男達が

通るたび優雅に頭を下げたりしている。



「美優、今から親父に会いに行くから
心の準備をしといてくれ…」



優雅のお父さん?



そうして約5分歩いた所で優雅はとまった


「美優…」


優雅は振り向いて

心配そうにこっちを見る




「私は大丈夫だよ?」


そう言ってニコッと笑った




――コンコンコン


「誰だ…」



ドアの奥から低い声が聞こえ、

その低い声は身体が凍るほどだ。










一瞬、私は怖いと思ってしまった…

< 259 / 269 >

この作品をシェア

pagetop