鎖に縛れたお姫様








―――――――――6年前――――――――――




「美優ちゃんと美優ちゃんのママって、似てないね?」


「そう?気のせいだよ~…ねっ!ママ」


「……え、ええ、そうよ…」




―――ガシャーン


「あっ、ごめんねっ、ママ疲れているみたい…」




ママはどうしてかこの話になると、
このように動揺したりする。



ねぇママ、私、本当にママの子なの?




そう思うのが嫌で、その思いを
心のどこかに封印していたんだと思う

















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