鎖に縛れたお姫様
昼休みが始まり私は校内を
うろうろしていた。
今日中に優雅って言う人を探さないと…
あいつがあの人に何するか
そう思いながら歩いていると
後ろから「あー、君、転校生だよねー?」
私は急いで「赤い線」を引いた
転校生と言ったら私だけだからだ
振り向いてみるとそこには
金色のイケメンヤンキーと銀色のイケメンフォロモン男がいた
「あ~美優ちゃん、今ひどいこと思ったでしょ~」
銀色の男はなぜか私の名前を知っている…
「美優ちゃんは顔にでやすいな」
「な!?」
何!?わざとなの!?甘い声がよけいにフォロモンをだしてる。
絶対あの人あれで女の子と遊んでいるわ
すると金色のヤンキーが
「ブスのくせに赤くなってんじゃねーよブス、
クラスが一緒なんだよブス」
え?何?最初の言葉がそれ?!
いやいや、確かにブスだけど、三回も言わなくても…
…ここで時間をかけるわけには いかないわ。
私はそう思って逃げようとすると“ガシッ”
金色のヤンキーがいきなり腕をつかんできた
「…何よ」
彼は私をマジマジと見て口を開いた
「ブス、これ以上先に入るな、入ったら殺す」
ゾクッ
私はこの目を見たことがある…この目は本気だ…
あの時を思い出してくる…怖い……、
この人から逃げたい。