鎖に縛れたお姫様
転校生…星月美優
初めて彼女が教室に入って来たとき、思わず目が釘付けになった。
それは俺だけじゃなく、薫(銀髪)や、クラスメイトもだ
こう言ったら変態みたいだけど、サラサラの黒いロングヘアーで、化粧をしなくても整った顔、それに凛とした気品すら感じられそうなオーラだ
そんな彼女の自己紹介 『よろしく』と言わず、名前だけを言って席についた。
『よろしく』する気は無いんだろう
俺が彼女をブスと言わなかったら
きっと『可愛い』などを言ってしまいそうだ。
そんな事を言ったら俺のプライドが壊れるだろう
いや、壊れるな。
それに、あの廊下を渡ったらやばい所にいてしまう
あそこは女を平気でリンチしたりする集まりだ
だから俺は彼女にひどいことを言ってしまった。
でも、彼女は俺じゃあなく誰かに怯えてたと思う…
とりあえず…
「「 優雅のとこ行こうぜ~」」
二人は顔を見合せ笑った