鎖に縛れたお姫様





そうして信号もわたり、歩いて道を歩く



「…」

「…」



なんでこんなに静かなわけ?!


「そ、そういえば夏休みって、いつなの?」



どうでもいい事を聞いた
でも、そうしないと沈黙になってしまう…


「たしか、今日から4日後だったな」


「早いわね…」


「そうだな。美優が来て、5日後だもんな」


「夏休み…暇になりそう」


私がそう呟いたのが聞こえたのか“じゃあ毎日遊ぼうぜ”と笑いながら言った



「毎日なんて無理よ」


「無理ならその日にメールで断ればいい」



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