鎖に縛れたお姫様
「入れ…」
ドアの奥から綺麗な、低い声が私の体を震わせた
一度、深呼吸をしてドアを開ける。
“ガチャ”
目を見開いた…
そこには、金髪のヤンキーと銀髪のフォロモン……そして…
黒髪の真珠の瞳をしたイケメンがいた。
「なんかようか?…転校生ちゃん」
黒髪の人は冷めきっている笑顔でこちらを見た
「あ、すいません。ちょっと迷子になってしまって、
1年生の道順を教えてくれないかと思い…」
「あ~じゃあ俺と一緒に行きましょうね~」
銀髪の男は行く準備をしている
「…道順だけでいいわ」
すると黒髪の人は私をマジマジと見て
観察していた
「…な、何ですか?」
彼に見られると妙にドキドキする
ようやく口を開くと思えば変なことを言う
「お前、俺の女になれ」
「結構です」
冗談じゃないわ。
そう思っていると金髪が“ヒュ~”と口笛をした
黒髪は、否定されて不思議だったのか考えていた
銀髪は“自己紹介してねえじゃあね~の”と言い
なぜか自己紹介をしていた
「俺は薫~、美優ちゃんと同級生。好物は女」
“次は輝なあ~”と金髪に言う