鎖に縛れたお姫様

怒りのお姫さま







「…買い物、ねぇ」

すっと目を細めた薫の表情には、いつもの緩さはない。



「…ざけんなよ」


低い声が、私の鼓動を振るわせた


「買い物だぁ?んなもんテメェの金持ちお父様にでも
任せときゃいいだろうが!」



バイクに踏ったまま、ガッと私の胸倉を掴む。


「輝っ!」


「やめろっ」



優雅と忍が止めに入ってくれるけれど、彼の怒りの色は治らない







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