鎖に縛れたお姫様
「あなた達に何がわかると言うの!?私は…、死にたいの…。
もうこの世界から消えたいの…」
ああ、もう涙がでるじゃないか…
本当うんざりだ。
「私はもう1人がいいのよ、私には近寄らないで…
お願いだから…」
「お嬢さん…」
忍の戸惑った声に、
少しだけ、苦しくなった。
「…美優」
黙っていた彼が急に私の名前を呼んだ
返事をしないまま彼の顔を見る
「なにかあったか?」
それは、昔のことを言っているのか
それとも、今のことを言っているのか
どちらにしても答えは一緒だ