鎖に縛れたお姫様
リビングに行って普段見ないバラエティー番組が映っていた
静かなこの家の中が、考えつかないほど鮮やか。
なんだか変な気分だ…
「おいブス、この家ゲームねぇのかよ」
「ないわよ」
「…チッ」
そういえばと思い、チラッと優雅を見る
「…どうした?」
私の視線にきずいたのか、その真っ黒い瞳で私をとらえる
やっぱり何度みても綺麗だ…
「美優?」
なにも言わない私に痺れを切らしたのか、もう一度声をかける彼
「ぁ、あなた暇じゃあないの?」
「なんで」
「いや…、することないでしょ?」
「美優」
か、噛み合わない
「こっち来い」
呼ばれるままに立ち上がって、フラフラと彼に近づく
導かれるまま、ソファーに座る彼のとなりに腰を下ろす
「どうしたの?」
「いや…べつになんもねぇ」
はぁ??