茜色。
  



「ほんと最悪...」



ひとりでぶつぶつ文句言ってる。





あいつ独り言でっけぇな。





そういえばあいつの名前、梶原雅だっけ。





クラスの奴から聞いた。



話しかける気なんてなかったのに、気がついたら話しかけてたんだよな。





話してみれば見るほど、あいつにそっくりだった。




表情も、声も、目の動きさえも...





思わず、手、出しちまったんだよ。



< 14 / 16 >

この作品をシェア

pagetop