茜色。
愛しいあいつと、重ねて。
最低だってことは、わかってる。
卑怯だってことも、わかってる。
それでも、すがらずにはいられなかったんだ。
あいつがいなくて、ボロボロだった俺の芯を。隙間だらけな俺の心を。
癒してくれるのは、お前しかいない気がして。
案の定殴られたけど。
泣くどころかやり返すとこまであいつにそっくりだから。
初めて、お前以外の女に興味を持った。
ほんと、なんなんだろうな。
あの時すでに、お前のこと、好きになってたのかもな。