茜色。





「...そういうとこだよ。」




そう言い終わると、唇に暖かいものが触れた。







「んっ...ふ、ぁ....ん、」






気持ち悪い。




そう思ってるはずなのに、頬は紅潮して、瞳はうるんでいく。





頭が真っ白になって、とけてしまいそうな。






「あれ、そんな気持ちよかった?」






突然、彼は唇を離した。




それまで熱を持っていたところが、急激に冷めていった。







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