櫻ちゃんは人間になりました。

海斗



海斗は、普段から幽霊をよく見ました。


でも、無視をしました。

関わらないのが一番だと思ったからです。



でも、公園の片隅で、自分の見えなくなった足を見ながら泣いている、
美しい、子供の幽霊は、無視することが
できませんでした。



「名前はなんていうの?」
「……櫻です。」


そこが彼等の始まりでした。

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