ワケあり彼女。
ドコッ!!

鬼マネこと深倉ミナミ(笑)が体育館を出た瞬間俺をど突いた。

ホントに某マンガのあのマネージャーとは全てが違う。


「あんたが言いたいことはよーく分かってます。でもね、私にも夢や理想はあるのよ!」

いきなりまくし立て始めたミナミ。

「あの子のおかげで私の…可愛いマネージャーとしての地位が!!」

そんなもん元からないだろ!


「私陣営のあんたまで鼻の下伸ばして…」

お前の陣営なんてねぇし!

するとミナミはふと考えると

「あんた。今から女子更衣室まで行ってきなさい。」

さも当たり前のような命令口調で言う。

…はぁ?


「あんたに拒否権なんかないわ。五分。ミーティングが始まるまでに戻ってきなさい!」

ぽかんとしているとケツを蹴られた。

「おんどりゃぁ!命令だって言ってるのが聞こえんか?さっさと走れっ!!!」

条件反射のように俺は意味も分かんなく走りだした。

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