ワケあり彼女。
「結祈ぃ~!あんたもったいないよ。まじで。」

「カワイイのにね~。男に媚び売ったら結祈だったらなんでも手にはいるよ?」

口々に言う女子。
もう女への希望も夢も消え失せそうだ。

「はぁ?あんな○ンかすども…くだらねぇよ。なんで私が媚びなんて売らなきゃなんないの?バカらしっ。」


はい。消えたー。


「まったくこれが男子にバレたらどうすんの?悲しむよ~?微笑みの天使・藍沢結祈!」


「知るかよ。」



気が遠くなるのを感じた。


今まで見てきた藍沢結祈はなんだったんだ。

あの笑顔は?
可愛い声は?

ウソだったのか!?

知りたくもない秘密を知ってしまった俺はロッカーの中で悶々としていた。
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