不良の恋路
出逢い


ある日、こんな田舎の中学に転校生がやって来た。
スッゴい都会のヤンキーみたいなやつだった。
心なしか俺の大好きな人に似ていた。

でも俺は、そいつに何年も逢っていない。
俺のこと忘れて居るんだろうな。

そんなことを思いながら休み時間になった。

俺は今日も授業をサボる。

席を立とうと腰を上げたときだった。

ーーーガラッ

勢いよく扉が開く。

息を切らしながら、入ってきたのは、
俺の最高のダチ直輝だ。
そして、猛に小鳥。

猛がいつも以上にベタベタしてくる。
「かーずーやー♪」
どうした?コイツにはいったい何があった?!

そんなことを考えて唖然としてる俺に向かって直輝が言葉を発する。

「ついに全員揃ったな」

どうゆうことなのだろう。
俺は状況把握して居ない。

「和也、待ってたよな?
ずっと、ずっと待ってたよな?
ついに、来たよ。」

小鳥が発する言葉に声を失った。

俺はそれがどうゆうことか解らなかった。



みんなは何かに気付いているらしい。
状況把握して居ない俺は混乱している。

「今日は帰ろうぜ?」
そんな俺を見かねたのか、直輝が言った。
そして、猛がニヤニヤしている。
「おい、帰って酒飲むぞ。」

「おう。」

俺は愛想なく返事をした。

「直輝…/////
私はまだ残るね////」
と、小鳥。
小鳥と直輝はいつも気まずそうに話すのが気になる。
まあ、直輝が小鳥に恋しているから話ずらいのは解る。

そして、小鳥を置いて俺らは先に帰宅。(溜まり場)
俺は直輝に聴いた。
「おい、なんで、小鳥残したんだよ?」
直輝はため息を付きながら話した。
「お前は、本当に馬鹿だな。」
そして、猛も釣られて、俺に馬鹿だなって言ってきた。

くだらない話をしながら家に行く。

とりあ、俺はコンビニに行く。
「んじゃ、俺、コンビニ行ってくるわ。
なんか欲しいもんある?」

二人揃って

『何でもいいわ』

力なく返事をしてコンビニに向かう。


コンビニには30代くらいだろう。
ヤクザみたいなおじさんたちがたむろしてた。

俺はまぁ、未成年に見えるだろう。
制服を着ている時点で未成年だがな。

とりあえず、
猛のお父さんの身分証明を自由に使って良いらしい。
だから、
タバコも酒も買い放題だ。


酒もタバコもつまみもジュースも買って
コンビニを出た。

案の定、おじさんたちに絡まれた。

「なぁ?金もってんだろ?
よこせよ、くそがき。」

俺は反抗する。

「は?」

ちょ、切れそうだわ。

そして、一人のじじいが殴り掛かってくる。

「てめぇ、ガキの分際で大人に逆らうのかよ!!!!!!!!!!!!!」

ダァンッと、俺は投げ飛ばされた。

すると、横から声がした。

「てめーら、ふざけんな、
くそじじいどもめが!!!!!!!!!!!!!」

小鳥のような囀ずる声。
どこかで聴いたことのある声。
小鳥に似ている。

勢い余って
声の主はじじいたちを殴り飛ばす。

「てめぇら、血塗れにしてやろうか?」

俺は誰だか解らなかった。

じじいたちはその場を逃げていった。

声の主は俺に向かって笑顔で手を差しのべてくれた。
「ケガはない?大丈夫/////?」
俺は緊張して、顔が真っ赤だろう。
「おぅ、ありがとう////」

これが恋って言うものなのか?

声の主は
「気を付けてね。」

その言葉を置いて去って行った。

俺は家に戻っても、
平常心で居たかった。

猛に俺の気持ちがバレたらしい。
コイツは人の心を読んでしまう。すごいやつ。


「おい、和也!」

って、直輝が叫んできた。
俺は我に帰って、返事をした。

「ん?え?何?」

俺はさっきの奴が気になってしょうがなかった。



「どうって?
別に、なんでもねーし。」

頭が回らないなか力なく返事をした。

「照れるな。言えよ。」

俺は全てを話してこう言った。


「神流に逢いたい」


俺が逢いたかった人。
今、一番逢いたい人。


ーーーー彼奴は神流かもしれないーーーー



しばらくして小鳥が戻って来た。

「ただいまぁ!」

小鳥はいつもテンションが高い。

「おぅ、おかえり。」

直輝がいつも小鳥の詞の返事を一番にする。

小鳥が手招きしながら誰かを呼んだ。

「絶対和也喜ぶから!!!!!!!!!!!!!」

小鳥が自信満々に言うので、

「ほんとかよ?
お前は、アホだな。」

って、返事してやった。

小鳥が連れてきた奴が入ってこない。
小鳥が「あれ?来ない」って言って探しに行く。

すると、
「……ふぐ、うぐ、ひっぐ、
道迷っちゃったよー、ひっぐ、うぐ。」

泣きながら入ってきたのは、

「……………え?…………」

俺はさっきの奴だと確信した。

「和也の好きな人連れてきたよ」

って、小鳥。

そいつの名前は、神流。


俺たちはこうして再会した。
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