君とずっと…

「な〜み!
早く行こうゼ♪」

悟が私の手を握りながら
そう言ってきた。


「そんなに急いで
どこ行くの?」

私はその時
さっぱりわからなかった。

悟がにこっとした。
なんだか怪しい微笑み。(笑)


ん?
もしかして…

私の顔から
血の気がひいていくような
気がした。


「おっ、わかったか?
そう、お化け屋敷☆」


「ちょっ、
奈美怖いの苦手って
知ってるでしょ!?」

私、怖いのは
ホントに苦手なの!!

小学生の頃行った
お化け屋敷でも
泣いちゃったんだから…(泣)


「大丈夫だって!
俺がついてるからさっ☆」

「ホント無理ー!
泣いちゃったらどうすんのさ。」


いろいろ言い訳したけど
悟はそんな言い訳
どうでもいいみたいで
とにかく、行こうって言って
しつこかった。


「もぅ、わかったわよ。
でも泣いちゃったら
悟のせいだからねっ!」


悟に負けました。


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