君とずっと…

「ちょっと、奈美!
早く聞いちゃいなさいよ。」


真紀が小声で
そう言ってきたけど


「無理無理!
緊張して話しかけれない。
どうしよう…。」


「頑張りなさいよー!
ほらほらっ!」


「ホントに無理!
あと三分待って…?」


「そんなこと言ってると
学校ついちゃうでしょ!」

そんな言い争いをしていると


「さっきから
何か聞こえると思ったら
奈美と真紀じゃん。
お前ら何言い争ってんの?」


健吾が笑いながら言った。


っていうか
聞こえてたのー!?


「あっ!昨日の!
奈美ちゃんだよね?
おはよう☆」


聡くんまで
こっち向いてるー!


「お、おはよう!」


私は緊張して
早口になってしまった。


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