君とずっと…

下を向いていると


「顔上げろよ。」


と聡に言われたから
素直に顔を上げた。


そしたら
聡の顔が目の前にあって
突然キスされた。


いつもとは違い
長いキスだった。


もちろん
今まで誰とも
付き合ったことがない私には
こんなに長いキスが初めてで
息ができなくて苦しくて
つい声が出てしまった。


「は…っ、ん…」


「ごめん、つい…」


私の苦しさに気づいて
聡はキスをやめた。


「ううん。」


なんだか私は
恥ずかしくなって
宿題をやり始めた。


「俺も宿題やろっ。」


そう言って
聡も宿題を始めた。


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