夜の秘密会議
プロローグ
17歳の誕生日を迎えたその夜、
私は、変な夢を見た。
真っ暗な、とある公園に私は一人で立っていた。
「ここどこの公園?」
口から出た言葉は、夜の闇に消えていく。
そして後ろから聞こえる足音。
コツコツコツコツ----
その足音はだんだん私に近づいてきている。
誰なんだろう?
そう思い後ろを振り返ってみれば、
黒いスーツを着ている男がいた。
黒髪で目は前髪で隠されている。
スーツは着ていてもネクタイはなく、
前のボタンが全開になっている。
肌が少し見えてるため色っぽいが、
男から出てるオーラは黒い。
「あなた誰?」
そう問えば、
男は口の右端を
妖しく綺麗に上げていた。
満月の光で反射した牙を
私は見た。