夜の秘密会議
プロローグ

17歳の誕生日を迎えたその夜、

私は、変な夢を見た。







真っ暗な、とある公園に私は一人で立っていた。

「ここどこの公園?」

口から出た言葉は、夜の闇に消えていく。


そして後ろから聞こえる足音。

コツコツコツコツ----

その足音はだんだん私に近づいてきている。


誰なんだろう?


そう思い後ろを振り返ってみれば、


黒いスーツを着ている男がいた。


黒髪で目は前髪で隠されている。


スーツは着ていてもネクタイはなく、
前のボタンが全開になっている。



肌が少し見えてるため色っぽいが、
男から出てるオーラは黒い。


「あなた誰?」


そう問えば、


男は口の右端を


妖しく綺麗に上げていた。






満月の光で反射した牙を


私は見た。











< 1 / 5 >

この作品をシェア

pagetop