夜の秘密会議
「何で?!今日は私の誕生日だから友達と帰るって言ったじゃん!」
「ダメだ!帰りに一人になったら見知らぬ人に襲われるだろ!」
「襲われない!」
「襲われるって言ってんの!」
「襲われない!」
「襲われる!つか、誕生日会みたいなコトするのか知らないけど、弁当食ってる時にしてたじゃん!そーゆーの!」
「あれとはまた少し違うの!」
「違くない!だから帰んぞ!」
もうヤダ.....。
下校なんていつも悠と一緒。
もちろん朝の登校も。
友達と一緒に帰ろうとすれば絶対に会話に入って断ろうとする。
だから、友達とろくに帰ったりできない。
「さゆー。諦めなって。帰りのデートは明日の昼にまたしようよ」
ため息を吐いてれば私の隣に座っていた親友の茜の声が聞こえた。