夜の秘密会議


「そんなー。せっかくの誕生日なのに。」

「今日は悠くんに祝ってもらいなよ」

「えー。」

「それに、悠くんと帰れるなんて他の女の子から見れば羨ましいんだから」


そして、バイバイと手を振る。


たしかに悠は長身で短めの茶髪で童顔。

モテないはずがない。


他の女の子から痛い視線を浴びることになることを知っていて言っているのか茜よ。

冷たい親友だな。

まぁ、そーゆー冷たいのが茜だしな。


「おしっ!茜ちゃんの了解も得たし帰んぞ!」

不意に右腕を掴まれ、バランスを崩す。


転ぶっつの!

けど、ちゃんと私の体を受け止めて、



「じゃあね、茜ちゃん」

そう言って強引に私を歩かせ教室を出た。



後ろで茜が笑いながらバイバイと手を振っていた。





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