。A型な執事様。
「……………。」
こ、こんな理由!?しきたりとか、全然知らなかったんだけど…。
「そういう事ですか…。」
「納得できない!今からお母さんに直談判しに…」
『ピンポーン』
私の言葉を遮るようにインターホンが鳴った。2人で顔を見合わせる。誰…?
『こんにちはーっ。引っ越し業者の者ですが…。』
「は、はい。えっと…もしかして?」
『お嬢様のお荷物をお届けしましたー。だから開けてください。』
うわ、早っ!もう…後戻りできないじゃん(涙)
「どうぞ…。」
ガチャリとドアを開けて業者さんを中に入れる。うちの会社はこういった宅配会社で、今来ている人たちはうちの従業員。
「お嬢様、これはどこへやればいいですか?」
「あ、これはここ。」
なんだかんだ言いながらも、ついつい従業員に指示を出すあたし…。
はあぁ、もーどうにでもなれ!