。A型な執事様。

「さぁ〜て…」

「お母さん、何か買いたいものでもあるの?」

「何言ってんの!今日は妃芽のためにここに来たのよ?さ、好きな家具を一通り選んできなさい♪」

「えぇ!?…な、何でそんな…」

いくらお金があるからって…もったいないじゃん!
(←お嬢様のくせにケチ)

「いいからいいから!!ほら、芳井君も妃芽に付き合ってあげてちょうだい。」

「はい。じゃあお嬢様、まずはどこから見ますか?」

芳井、やる気満々じゃん!!あたしはちょっと納得がいかなまま、家具を選び始めた。

まぁ、何だかんだ言っても新しい家具を買ってもらえるのは嬉しいし…♪


「じゃあベッドから。……う〜ん、これかな?」

あたしが指差すのは木製で棚が付いたベッド。ナチュラルな感じで気に入った。

「…お嬢様、選ぶの速いですね。ホントにこれでいいんですか?」

「大丈夫。あたし自分の選択を後悔したこと無いから♪」

「そうですか。ではこれを。」

そう言って芳井は定員さんと話をし始めた。あたしは一人残されそこら辺をぶらぶらしていた。すると…

「あ、これは…!!」

噂のロ●オボーイだ!!最近体重が気になる私の好奇心がくすぐられる…。

あたしは回りを見渡して人がいないことを確認する。

(よし!や、やっちゃえ〜)

いそいそとロ●オボーイにまたがり、スイッチを押す。すると機械が動き出した。

「おお〜、ぉ、おぉっ!?」

…これ、かなりイイ!なんかお腹辺りの脂肪が燃焼される感じ!!微妙なバランスをとって私は夢中になっていた。

きっとこの時のあたしの顔は輝いていただろう……。

「ほっ、ほ…おょ」



「…………何してるんですか…」


「わ!よよ、芳井!?ビックリさせないでよね!!」

「いや、それよりお嬢様…確か今年で高校生になりましたよね?」

「だ、だからなによ…」

あたしは恥ずかしくなってロ●オボーイを止めた。芳井は相変わらずじ〜…っとあたしを見ている。あたしはしたを向いて小さくなっていた。は、恥ずかしい…。


「…………ぷっ…」


「え…?」

あたしが顔をあげるとそこにはお腹を抱えて笑う芳井。あたしはきょとんとしながら芳井に尋ねた。


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