意地悪なお隣さん



私は時の足元を追って歩く
だけど突然その足が止まった


「あのさ」



「な、何?」



「遠回りしても何も言わないわけ?」




え?うそ?遠回り!?

時の足元ばっかり見てたから全然気付かなかった・・・




「や、時が遠回りしてることは知ってたよ!」




知らなかったけど(笑)




「何で下ばっかり向いてんの?いつもみたいに
騒がしくないと心配なんだけど」



「や、だってアリ踏んだら可哀想じゃんか!ね?」



「ね?じゃねーよ。具合悪いなら言えよな・・・ったくおんぶするか?」




は?や、時よ私はさっきのカップルに
動揺してるだけで具合なんて悪くないよ
・・・や、寧ろそれだけ具合悪いのかな!?
こ、このドキドキはなんだ!?



「ま、まさか私が病気?」



「や、病気か聞かれても俺が困るから」




あー意味わかんね
ほら!


とか言いながらしゃがむ時



「おんぶするんだろ?」



「え!?いつからそんな事に!」



「お前が具合悪いところから。ほら俺は気が短い」



・・・確かに顔も熱いし熱かも!
で、でもこの年になっておんぶ


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