意地悪なお隣さん


「だと思った、初めてじゃ無いんだろ?」



「それは、小さい頃の話だけどさ・・・キスしました。すいませんでした」



って、何で謝ってるのさ!




「へぇー小さい頃からキスねだって・・・ねぇ」





や、やめろ!
その上から下まで見るその冷たい目




「や、焼きもち!焼きもち時」




「そうだよ焼きもち妬いてんだよ!俺とのキスも慣れたようにしやがって」




「な!慣れてるわけないでしょ!?」




煮詰めてたカレーの火を止める時


いきなりであんまり覚えてないけど
私は突飛ばさらて尻餅ついていた

硬いフローリング
じわじわと床の冷たさが広がってくる



「いった!何すんのよとっ」



「化けの皮はいでやるよ、本当はとっても敏感で繊細でねだり上手なカスミさん。どこまでも滅茶苦茶にされたいくせにいい娘ぶって本当に可愛いよ」



目の前にいる時は
私の知っている時じゃなくて
ただ冷酷な人間だ



「と、とき、冗談だよね?っ!」



鎖骨に触れた指は
首をなぞる



「シラフは初めてか・・・」



「何いって・・・んっ」



「そうだよ?抵抗しないで抗いもせず待ってるんだろ?本当は先に先にと進めて欲しくてたまらないんだろ?」



な、なんなの
シラフって酒飲んでる私ってそんなに
淫らなの!?



時は私の何を知っているの



たつき君とどこで






あの人から一体何を聞いたの?

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