君は私のすべて
「えっ!?…ちょっと…晴翔くん…?」


顔を真っ赤にしながら驚いている優愛を横目に、何食わぬ顔で質問をした。


「お前って、年幾つ?」

優愛は戸惑いながら、小さく答えた。


「18歳…高校3年生」


「ふーん」


見た目より大分大きくて正直驚いたが、自分とはあまり年が離れていない事が嬉しかった。


「4歳差だ」

優愛の耳元でそう囁くと、ビクッと体を震わせてもっと真っ赤になった。


「これから、よろしくな」


それが可愛くて、次は鼻と鼻が触れそうなぐらい顔を近づけた。


すると優愛は顔を物凄い勢いで下に向けてから…



「…晴翔くんのばか…」


俺を上目遣いで睨みながら涙目で言った。



なんだこの可愛い生き物。
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