私を見て
運命
「美月?また元気ないね。」
「うん…ねえ、あさき、運命ってあるのかな。」
「どうしたの??」
「…」
「…運命か…私はあると思う。私たちがこうやって逢えたのも運命だよ。」
「そっか…そうだね。私が引っ越して来なかったらあさきに逢えなかったし。」
「そうだよ!」
「うん…でもさ、漫画みたいな運命的な出逢いなんてないよね…」
「え?」
「もしあるなら、岳斗君と話とか…したいな。でも、無理だし…」
「運命は自分で変える事、できるんじゃない?」
「自分で変える??」
「そう!岳斗君に近づくために行動したら、近づけるし。でも、行動しなかったら近づけない。」
「確かに…。でも…」
「高校なんて、あと少しで終わるんだよ⁉︎その後は、もう会わないかもしれない。」
「行動して、近づいて嫌な思いをしても…高校卒業したら会わないかもしれないもんね」
「うん。今、岳斗君に近づきたい。って気持ちを大切にして!」
「うん!せっかく、今岳斗君に会えるんだから行動しないとね!後悔なんてしたくないし。」
「美月、頑張れ!」
「あさき、ありがと。あさきに逢えて本当に良かった。」
「何言ってんの。それより行動は、はやい方が良いよ!」
「うん!」