姫の笑顔

俺はミリヤを腕の中に閉じ込めて

「ありがとう、ミリヤ。ずっと愛してる。」とミリヤに言うとミリヤは言葉にならないのかコクコクと頷いている。

「ミリヤ」と呼ぶと涙で潤んだ目で見上げられ
ミリヤの唇に自分のと合わせた。

離れてからミリヤの涙を拭い、

「泣くんじゃ無くて、笑って?」そう言うとミリヤは泣き笑いをした。


その後、団長に取って貰った時間で陛下、お妃さまにも話して、陛下は

「ミリヤがしあわせなら賛成」と言っていた。

……一番高い関門クリアだな。

俺の両親は公爵より高い王族であるミリヤに文句は言わない。…万が一言ったら俺もだが、王族が黙ってない。

こうして母親を黙らせる算段は着々とクリアして言った。
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