姫の笑顔

ーライトベルト邸。応接室ー

部屋に通されて、ユウキの御家族に対面したとき、ユウキのお母さんらしい人がお兄さまを見たとき「近衛騎士団団長アレス・ウィル・シルフィディアさま」と呟いた。ユウキが

「見合いを断った理由、それはあのときにはもう大切に思っている女性が居たから。彼女がミリヤ・ラピス・シルフィディア第一王女だよ。」ユウキに言われわたしは自己紹介をした。

「ミリヤ・ラピス・シルフィディアともうします。」そう言うとユウキは

「母さんたちも知ってると思うけどアレス・ウィル・シルフィディア近衛騎士団団長。最初、国王陛下直々来られる事だったが、護衛などを考えて名代として団長が来て下さる事になったんだ。」ユウキが言うと驚きを隠せない様子のライトベルト一家。はっとして、30代後半の男の人は自分たちの自己紹介を済ませ

「その、姫様、本当にうちのユウキと…」言いずらそうに言葉をどもらせるユウキのお父さん。

「はい。お考えの通りです。…そしてユウキさんからはこれを頂きました。」とさっきまで大事に持っていた物を見せた。見せた瞬間驚きに包まれ、ユウキのご両親はユウキを見た。そしてある筈なのに無いと見ると

「本気…何だな。」とユウキのお父さんが言った。
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