姫の笑顔

ーsideアレスー

俺は廊下を早足で歩きながらさっき話しかけられた副団長であるエルが言っていたことを思い出した『不振な輩が領土に入る素振りをしています。』と…今のタイミングだとミリヤ狙いだろう…

「ユウキ、副団長と共に第一、第二師団と城の警備を頼む。」呼ぶと

「わかりました。」ユウキが答えると、

「エル、俺は様子を見てくる。第三師団を連れてく。城を頼んだぞ」

「御意」と短く答えた。…こいつは言葉は少ないが俺の次に腕が良い。しかも冷静な判断力で最善策を瞬時に出す。フットワークも軽く、俺は騎士の中で一番信頼している。

俺たちが所属している近衛騎士は騎士の中でもエリートしか入れない完璧な実力者だけが入れる特殊な所だ。2年に1度全騎士のなかで近衛騎士になるためにある試験がある。その中で高成績を残した者が入れる。定期的なのは組織の腐食を防ぐためだ。

「行ってくる。」と二人に言いその場を後にした。



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