姫の笑顔
ーラスティ国境付近ー
「相手が何者なのか分かるか?」と国境を任せられている人に言うと、
「隣国、アリスの者と思われます。」と答えられた。…アリスか…厄介だな…
「数は?」と聞き
「5名確認しました。」と言われ、
「アリス国からなんと来ている?」と言うと
「『我がアリスの者ではない』と。」そう来るか…
「分かった。私が話を付ける。待機して欲しい。」と言ってから不審者の所へ向かった。
国境にあたる検問所にその5名は居た。
話の要点は
・以前ミリヤを日本で見たアリスの第一王子がミリヤに一目惚れし、会わせる為にミリヤを誘拐しようとした、だった。…ふざけるな。
「よく私の前でミリヤを誘拐など言えたな。誘拐はこの国では極刑に値することは知ってるか?…アリスからは『我が国の者ではないと』返答が来ている。この件は国王に一任する。」この国では誘拐、殺人、放火(未遂も入る)の三種は裁く権利は国王にある。誘拐が一番罪が重い。最低でも10年は自由の効かない生活が待ってる。
…ミリヤ、ミリヤが居なかった16年の月日は埋められないけど、ミリヤの事は必ず俺が守る