姫の笑顔

「ありがとうございます。…ではお願い出来ますか?」と言われたので、姫様のお散歩のお供をした。…姫様、まだ俺に警戒しているみたいだ。…姫様が「お城の中を知りたいから、お昼頃でも案内して欲しい」と言われたが、昨日の事もあるので団長に確認すると保留にした。

…朝食の時間になったので、姫様を部屋まで送り届けた。その後、団長の部屋に行き、扉をノックし「ユウキです。」と言い、『入れ』と許可を得たので、「失礼します」と言い部屋に入ると

「おはようございます。団長、実は先程姫様に中庭にお会いして───」と先程の事を言った



「──分かった。ありがとう。また気になることがあると伝えてくれ」と団長が言ったから

「分かりました。早朝に失礼しました。」と言い部屋を後にした。

騎士たちが利用する食堂に足を向けながら、姫様が何時になったら心を開くのだろう?姫様の本当の笑顔が見たい。と考えていた。

何故、俺が姫様の事を気になるのか、その理由は1つあったが、それは騎士たる俺に有ってはならない事だった…。



───俺が姫様の事を一人の女性として好意を抱いてる。と。





< 24 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop