姫の笑顔
王立ヒンメル学院

学生生活と王族としての不安


ー翌日。sideミリヤー

わたしは学院のパンフレットに目を落としていた。

明後日から通う学院。…イヤな事が起きなきゃ良いけど。

ノックが聞こえて、わたしはドアの方に振り向き、「どうぞ。」と促すと、ユウキさんが入ってきた。

「どうかしましたか?」そう聞くと

「学院の事ですが、姫様の編入するクラスですが、貴族や大企業のご令嬢、ご子息がいらっしゃるSクラスになります。私も姫様の護衛として同じクラスに編入します。Sクラスの一人に一人ずつ執事が付くのですが、姫様にも執事が付くことになりました。…事後承諾の形となり、大変申し訳なく思います。」とユウキさんが言った。

「気にしないで下さい。執事の方はどんな方ですか?」そう聞くと

「はい。私はまだ顔を合わせていないのでわかりませんが、顔合わせが後程あります。」とユウキさんが答えた。

「分かりました。ありがとうございます。」そう言うとユウキさんは別の仕事があると部屋を後にした。
< 50 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop