姫の笑顔

団長と誤解について話していると、「う~ん」と姫様が言い、姫様の方へ振り向くと姫様は目を覚まされて、起き上がろうとしていた。

「ミリヤ、まだ顔色が悪い。横になってるんだ」と団長が言った。姫様は従い、横になると、

「わたし…気を失ったのですか?」と聞いてきた。

「はい。…今はゆっくりお休み下さい。」と俺が言うと姫様は目を閉じた。…暫くしたら穏やかな寝息が聞こえてきた。…姫様は休まれたら回復するだろう。…だが、原因を取り除かなければ、また同じ事が起きる。どうすれば…

今から執事を変えるのはムリだ。


和解…しか無いか。

部屋の片隅に居た執事と団長に

「和解、しかありません。…難しいですが道は残っていません。」と俺が言うと団長は

「……そうだな…消去法でそれしか残って無いな。」そう言い

「ミリヤがなぜ過剰反応を示した理由は───」と執事に団長は話した。
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