姫の笑顔
ミリヤの頭を俺の膝に乗せてミリヤの頭を撫でてるとミリヤの顔は少しずつ穏やかになった。
…取りあえず、落ち着いたか。
「団長。今はミリヤを休ませる事が最優先に考えるべきだと自分は思います。…急に言われたからパニックに陥った可能性はあります。ですが、ミリヤの考えを優先的に、ミリヤが起きた時聞いてみますが、ミリヤが『イヤだ』と言った場合は─」この話しは無かった事にしたい。そう言おうとしたが、
「父上にも同じ事を言われたから。…ミリヤが嫌がったらコンクールは無しにする。」と被せて団長は言った。
団長は仕事が有るらしく、部屋から出ていった。
俺はミリヤの寝顔を見ていた。
俺は今まで俺の〝近衛騎士〟の肩書きで近付いて来る人間(女性も含む)を見て、辟易していたから人に興味を持つ事が無かった。…だが、ミリヤは違う。
ミリヤの事をもっと知りたいし、ミリヤには俺の事を知って貰いたい。…ミリヤの全てを俺のものにしたい、とも。だが、それには難関もある。国王様、お妃様、そして俺の家族。
───絶対、認めさせてやる。俺からミリヤを引き離す事はもうムリだ。
俺は1つの考えが思い浮かんだ。