姫の笑顔
固まったわたしを不審に思った進行の人がもう1度言われはっとしてわたしは返事をして賞を受け取り、その後審査員の中で一番偉い方のお話しをきいてからコンクールは終わったけど、
帰ろうとした時にマスコミに囲まれてしまった。
直ぐにユウキやSPの方に助けて貰い1度宿泊先のホテルに向かった。
…でも、わたしはマスコミの中の一人の言葉がずっと頭に残っていた。
「1度もコンクールなどに出なかったのに最優秀賞を取れた事、本当に個人の技術力ですか?」と。
わたしはずっと車の中で塞ぎ込んでいた。
でも、ユウキはそんなわたしを見逃さなかった。
ーホテルの一室ー
ソファーに座りわたしはずっと窓の外をボーッと見ていた。
目の前のテーブルにグラスに入ったミネラルウォーターが置かれた。
「今日は疲れたろ?」そう言ったユウキ。
「…うん。わたしもびっくり。」口数が少ないわたしにユウキは抱き締めてくれた。