姫の笑顔

「約束だろ?」そう言ってユウキは続けて

「あのマスコミは団長に連絡を入れといた。だからもう気にするな。」優しく背中を叩いてくれた。

その心地よいリズムと疲れが睡魔を呼び寄せ、わたしはユウキに抱き締められながら眠ってしまった。

ーsideユウキー

寝たか…

ミリヤを見ながら思い、ミリヤをベットに寝かせた。

部屋から出るとスマホのバイブが着信を知らせた。…団長?

「はい。ユウキです。」そう言うと団長は

『マスコミには言っておいた。…あちら側は謝罪したいと言ってるがミリヤに確認を取りたい』と団長が言うと

「いえ、今はお休みになられているので」と俺は言った。

『そうか。…凱旋パレードは止めておいた方が良いだろうな。ミリヤにとって。』

「はい。最優秀賞と呼ばれた時でも固まってしまわれたので。もし、どうしても凱旋パレードを行いたいなら、落ち着いてからの方が良いかと。」と俺は言った。
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