姫の笑顔

城に向かう車の中でユウキが朝に言っていた事を思い出した。

──凱旋パレード、かぁ。乗り気では無いんだよね…

日本に居たとき、テレビで見たこと有るけど実際わたしがその中心人物だなんて恥ずかしいよ。

でも、やらない場合だとそれはそれでダメ何だろうな…対外的に。

でも、わたしは目立ちたくない。

と、言うかわたし確か『チャレンジするだけ』って言ったよね?…わたし的にはこれで打ち切りたいな…。

ー城内。ー

「凱旋パレード、ミリヤはどうしたい?」お兄さまに聞かれわたしは

「わたしは、パレードは行いたくありません。わたしは『チャレンジするだけ』と申し上げた筈。なのに何故でしょうか?」と言った。

「ミリヤ。1国民、しかも王族がコンクールで優勝したんだぞ?祝うのは当然の事なんだ。」と言われるけど

「ならわたしの意思は何処へ?わたしが人形になれば良いのですか?」わたしはかなりイライラしていた。
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