姫の笑顔
ー控え室ー
「どういう事なのですか?」強ばったわたしの声が控え室に広がる。
「俺にも分からない。確かに『やらない』と言った筈。なのにこんな事になった。…恐らく宰相の仕業だろう。」はぁ…と疲れきった顔で言った。嘘は言ってないみたい。
「もう、取り消しは聞かない。すまない。」そう言ってお兄さまは頭を下げた。
「…分かりました。」わたしはそう言って控え室を後にした。
その後、発表会をこなした。