姫の笑顔
休日を挟み、学院にいくと直ぐに学院長室にユウキと共に通された。
話された内容はやはり学院での表彰式だった。
しかも予想外の事が起きた。
…表彰式でピアノを弾け、と。
意味わかんない。
パレードの時も弾いたし、音楽を本当に好きな人やわたしの事を知って欲しい人以外に聞かせたく無い。
…そもそも転入初日以降、何度もわたしから他の生徒に歩み寄ろうとしたのに幾度と無く無視や、逃げられる。教師に相談しようとしても『忙しいから』『また今度』と言われ続けて来たのに今度はこう言う事は虫が良すぎるのでは?そう言うと学院長はわたしの担任に目線を合わせ『本当か』と問えば担任の先生は目線を学院長からずらした。
…それは決定的だった。
学院長は担任の先生に雷を落とし、『話し掛けたのに無視など人として合ってならない事をした生徒、及び教師を集めさせ謝罪させる事と学院の抜本的改革』をわたしに約束した。
勿論表彰式は無くなった。