【完】君と、前へ。
「私たちが恋してるのは、
あの頃の私たち…だから」
" 元には戻らない "
足から伝わる波とともに、
あなたの綺麗なままの目を見つめ
自分自身にも言い聞かせるように伝える。
雲のない広大な暗い空と
無数に輝く星たち
「海斗…私たちは、前に進まなくちゃ」
あなたは私の頬に手を添え、
目に雫を貯め、切なそうな顔で
優しい笑顔を浮かべた。
「そうだな…、奈津…
俺は君が……
_______大好き、だったよ…」