【完】君と、前へ。









「えっあ…私…」







「…ばっちり声出てた…」






うっ、嘘!?






「いやっ!!違う、違うのっ!!

ああいやっ違くないんだけど!!

その…あのえと…っ」







「奈津…」







「っ!」







顔を熱くした私の手を



熱い太陽に照らされている君が



ぎゅっと強く、優しく握る








「それ…俺のこと…好きってことか…?」






頬を赤くする君を静かに見つめる私は


首を縦に振った








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