正義のヒーロー

「太陽さん。世の中には何かしろの能力を持った人がいるってこと、信じない?」
「超能力、とかですか」
「そんな感じだけど、朝日奈には、また違った普通じゃないなにかがあると思うんだ」

「それは、あなたもじゃないですか…」

消えかかりそうなか細い声で、太陽さんが何か呟いた。
何を言ったのか聞き取れなかった。


「行ってみましょうか」
それから決心したように、今までとは打って変わって、生き生きとした顔になった。
そんな太陽さんの顔を初めて見たから、不意を突かれてたじろぐ。

でも、なんだかヤル気になってくれのは、有り難い気がした。





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