天使のイタズラ。
「無視すんなよ...」
私は下を向いた。
「あの...クリスマス会でのこと...」
「.......なん...の...ことか....な?」
「...覚えてるだろ?」
「.................」
「あの時はごめん。おれっ」
私は西山くんの言葉を遮った。
「いいよ!別に...気にしてないから…....じゃ....」
私はそれだけ言い、もうひとつのドアから教室をでた。
その時、私を呼ぶ西山くんの声が聞こえたが
私には立ち止まって、向かい合って話をするなんて
..........そんな勇気はなかった。