天使のイタズラ。
「でも......ありがとな......」
「.......なんのこと?じゃ、あたしはそろそろ行くね!」
紗香はとぼけた振りをして
屋上からでようと歩き出した。
「なに紗香照れてんのー?」
紗香の後ろ姿に冗談で言ってみた。すると、
「誰がお前なんかに照れるかっ?!
失恋した可哀想-な幼馴染みを見にきただけだっ!」
紗香は振り返り、そう叫んで出ていった。
最後の最後に「バーカ!」と言ってたのは
聞かなかったことにしようと俺は思った。
「あぁー!」
俺は空に向かって叫んだ。
「.........帰るか。」
俺もまた屋上を後にした。
*end*